体外受精を終えて「来なくていいのに」と願っていた運命の妊娠判定日

2014-09-23_21h57_41

胚盤胞移植から10日後、いよいよ運命の妊娠判定日を迎えました。

ここ数日は、朝早く目が醒めてなかなか眠れなかったため、基礎体温も不安定で、私の不安もしだいに大きくなっていました。体がだるかったり、ちょっと熱っぽかったりという、妊娠を期待させるような変化はあったものの、

「でも、妊娠してなかったらショックだから」

と、気のせいだと自分に言い聞かせていました。

期待と不安に大きく揺れた10日間。いくら夫に

「きっと大丈夫だよ」

と言われても、素直に「うん」とは言えません。ダメだった時のことを考えると、過剰な期待は禁物です。

しかし、私の体の中ではもうすでに結果が出ているのだと思うと、それを早く知りたいような、知りたくないような複雑な気持ちで、居ても立ってもいられなくなってしまうのでした。

クリニックへの道のりが、いつもより長く感じる

いつものように高速バスに乗ってクリニックへ向かいましたが、この日ばかりは、バスの速度がとてもゆっくりに感じます。

バスを降りて、クリニックに向かう足取りも重く、

「このままクリニックに着かなければいいのに」

という気持ちも浮かんでくるほど。いつもより数倍時間がかかったように感じた通院時間でした。

その日は、朝から決めていたことがありました。もしも結果がダメだったら、お昼ごはんには今までずっと我慢していたファストフードをたくさん食べること、そして、ちょっと高級なビールの6缶パックを買って、家に帰ってから思いっきり飲むこと。そんなふうに、ダメだった時の自分の慰め方を考えておかなければ、不安に押しつぶされそうでした。

思いの外あっさり告げられた結果に…

診察までの1時間半を、私は待合室の中で石像のようになって過ごしました。

いつもなら、持ってきた本や雑誌を読んで待っているのですが、この日ばかりはぺらぺらとページをめくっても、内容が全く頭に入ってきません。私は本を読むのをあきらめ、ただひたすら時間が過ぎるのを待っていました。

そうして名前を呼ばれ、診察室に入ると、先生は思いの外あっさりと

「妊娠してますね。おめでとうございます」

と告げたのです。

その瞬間のことは、実はよく覚えていません。自分の声ではないような声で

「ほ、ほんとうですか…」

と言った気がするのですが、「嬉しい」とか、「やった!」とか、そういった感情は全く湧いてこなかったと思います。何だか、ぼーっとして夢を見ているような気持ちでした。

妊娠判定でもらったプリントには、現時点でのHCGの値が218mIU/mlと書かれていました。

「この数値だと、正常に出産まで進む割合は80%くらいです」

と先生に言われて、そこで始めてほんの少しの安堵を感じました。妊娠判定で陽性でも、その後残念な結果になってしまった友達を何人も知っていたため、初期流産に関しては不安が大きかったのです。80%という具体的な数字を聞いて、もちろんそれが確実とは限らないのですが、やはり安心感を得られたことは間違いありません。

「だから言ったでしょ、大丈夫だって」

その後は、今後の診察の予定と、妊婦検診を受ける病院、出産する病院を早めに決めるように、ということを言われて、帰ることになりました。

帰り道、高速バスの中で夫にメールで結果を報告しました。帰ってきた返事は、

「だから言ったでしょ、大丈夫だって」

そこにはピースサインの絵文字がついていて、いかに夫が楽観的なのかを知るのには十分でしたが、この人だから一緒に不妊治療を頑張れたのかもしれないとちょっと感慨深くなりました。

今日はやっぱりビールを買おう。ヤケ酒じゃなくて、お祝いに夫に飲んでもらおう。そう思いついて初めて、私は喜びを少しだけ感じました。

結果を受けて感じたこと

診察室では「嬉しい」とか「やった!」と思えなかった私ですが、帰宅してもやっぱり不思議な感覚は続いていました。

もちろん「よかった」という気持ちはあるのですが、自分が妊娠しているということ、そしてお腹の中に赤ちゃんがいるということが、いまいち信じられない気持ちでした。しかも、いつもの生理前のような腰が重い感じやだるい感じもあり、明日にはもしかして生理が来てしまうのでは、と気が気ではありません。

妊娠判定を受けても、不安な気持ちは、形を変えただけでずっと私の中にあるのです。これは、この不安はきっと、赤ちゃんが無事に生まれるまで、私が抱え続けなければならないのかもしれない、とその時感じ、それが母になるということなのかなと、同時にぼんやりと思いました。

判定日までの、ただ「待つだけ」という日々は、私にとってとても長く、不安でたまらない時間でした。それだけに、もしも陽性判定が出たら、きっと飛び上がって喜ぶに違いない!と思っていました。

しかし、妊娠の結果を聞いても、不思議と爆発するような喜びはなく、少しの安堵感と、また新たな不安がやってきたという感じでした。

手放しで嬉しい、と感じるよりも、それ以上に

  • 「無事に妊娠を継続できるだろうか」
  • 「出産までたどり着けるだろうか」
  • 「これからどんなふうに体が変化していくんだろう」

などという、妊娠という未知なる世界へ足を踏み入れた不安が大きかったのです。今まで、不妊については本当にいろいろなことを調べ、知識も豊富になったつもりだったのですが、妊娠については何一つ知らなかったのですから、当然かもしれませんね。

こうして、運命の妊娠判定日は幕を閉じました。その日の夜、布団に入った夫が

「今日から3人だね」

と言ってくれたことが、一番嬉しく、そして心強く感じました。

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