怒りと絶望|妻にカンジダをうつされた男性4人の本音

カンジダは、女性だけの問題ではありません。結婚していて普通に夫婦生活を営んでいれば、妻がかかったカンジダを性行為によって夫に移してしまうおそれもあります。
一般的に、性行為でカンジダに感染する確率はそれほど高くなく、また男性がカンジダ菌に感染しても症状が出ることはまれだと言われています。
それは、男性器が露出しいてカンジダ菌が増殖しにくい環境であるため。
しかし、男性でも疲れやストレスがたまって免疫力が低下していたり、抗生物質を服用したりしていた場合、性器に付着したカンジダ菌が増殖し、亀頭のかゆみ、腫れ、ぶつぶつなどがあらわれることもあります。※カンジダ性亀頭包皮炎といいます。
もしもそうなってしまった時、あなたは正直にパートナーに打ち明けられますか?打ち明けて、あらぬ誤解を招いたり、幻滅されたりしたらどうしよう……と、不安になる女性も多いことでしょう。
そこで今回は、夫にカンジダをうつしてしまった場合、どのように伝えれば誤解を生まずに納得してもらえるのか、そして、妻が夫に伝える前に知っておきたいことをまとめました。
女性の認識と違う?!妻からカンジダをうつされた男性が考えること
まず知っておきたいのは、女性にとってのカンジダと、男性にとってのカンジダの受け取り方はかなり違う、ということ。
女性の場合、カンジダとは誰もが持っている真菌であり、健康な女性であっても、抵抗力が弱った状態だとカンジダ菌が一気に増殖して発症しやすい、という基本的なことを知っている人が多いものです。
しかし、男性にとってのカンジダは、実は「性病」「性感染症」的なイメージが強いものなのです。もちろんこれは間違った認識であり、カンジダは性病ではありません。
それでも男性にとってはカンジダは身近なものではなく、その程度の知識しかないため、妻がカンジダにかかっている、そしてそこから自分にカンジダをうつされたと知った時に、とっさに思い浮かぶのは、
- 浮気して相手からうつされたのか?
- 不潔にしていたから性病にかかったのか?
などといったこと。
女性にとってははなはだ心外なことですが、残念ながら世の男性に、カンジダについての正しい知識はまだまだ浸透していないのが実情。
カンジダ=性病=自分以外の男性からうつされた、と考えて浮気を疑う男性は多いのです。
男性のカンジダの認識で興味深い話
情報収集のため、カンジダ性亀頭包皮炎の経験がある男性に、こんなアンケートを取ったことがあります。
なにが原因でカンジダになりましたか?
結果を見て驚きました。なんと回答のほとんどが「風俗」「複数の女性との関係」だったのです。疲労が原因と答えた方もいましたが、ほんの一握り。
母数が少ないため絶対とはいえませんが、夫が「浮気者!」火を噴くように怒る原因につながっているのかもしれませんね。
男性の怒りとショックはすさまじい
誤った認識でカンジダを理解している夫の場合、それを妻からうつされた時にはかなりの怒りとショックを感じます。ただでさえ、性器に異常を感じた時の男性は強い絶望感を抱えます。そして、カンジダの原因が妻の浮気だと勘違いしていれば、なおのこといかりやショックは強くなります。
実際に、妻からカンジダをうつされたという男性に当時の気持ちを聞いたところ、
- まず妻の浮気を疑って悲しい気持ちになった
- 怒りがこみ上げ、夫婦喧嘩に発展した
- 性病だと思うとショックが大きかった
- 治療しても治らないのではないかと思った
など、女性からすると「え?!」と思うような意見も寄せられました。
このことから考えると、パートナーにカンジダをうつしてしまった場合、そしてパートナーにその症状が出ている場合は、カンジダについてきちんと理解している女性側が上手に、パートナーが誤解せず、納得のいく説明をすることが非常に大切になってきます。
性器に異変を抱え、もしかして性病かも……、とナーバスになっているパートナーに対して、誤解や怒りを生まずに、平和的にカンジダについて理解してもらい、そして一緒に治療を受けるには、どのようなポイントに気をつけて伝えればいいのでしょうか。
パートナーにカンジダをうつしてしまった! その伝え方のポイント3つ
夫がカンジダについて何も知らない場合、妻がカンジダについて何も説明しないまま、ただ「うつしちゃってゴメンね」などと言おうものなら、
- 「性病になるなんて、浮気をしたんだろう?!」
- 「それを俺にうつしやがって、何てことしてくれるんだ!!」
と怒りを買ってしまうおそれもあります。
そこで、夫にカンジダを正しく理解してもらいつつ、共に治療を進めることができるように、次の3つのポイントをおさえておきましょう。
1.カンジダは性病ではないことを強調する
カンジダ菌自体は、誰の体の中にも存在する菌です。健康な人でもカンジダ菌を保菌していることを、まず知ってもらいましょう。
その上で強調したいのが、カンジダは性病ではない!ということ。
カンジダという響きや印象から、漠然とそれが性病であると考えている男性は、意外に多いものです。カンジダは性病とは違い、疲れ、ストレス、免疫力の低下やホルモンバランスの乱れ、そして抗生物質の服用など、身近なことが原因でカンジダ菌が増殖することによって健康な人でも発症することがある、ということをきちんと伝えましょう。
できれば病院へ行って医師の話を聞いてもらえば納得しやすいでしょうが、それができない場合は、信頼できる書籍やサイトなどを見せながら説明するといいかもしれません。
2.治療すれば短期間で完治することを伝える
性器に異常を感じた男性は、大きなショックを受けます。女性からすれば、カンジダ程度で大げさな……と思ってしまうかもしれませんが、カンジダという病気を知らない分、その不安も大きいのでしょう。
そのため、カンジダの症状が出ていても、きちんと治療すれば比較的短期間で完治することをぜひ伝えてあげてください。
男性の場合、軟膏やクリームなど薬を患部に塗り、清潔で通気性の良い状態を保つこと、そして十分な睡眠や栄養を取ることに気をつければ、数日~1週間程度で症状は改善しはじめると考えられます。
逆に、カンジダに感染して症状が出ているのにそのまま放置していると、増殖したカンジダ菌が尿道に入り込み、尿道炎などの炎症を引き起こすこともありますので、早めに治療を受けるようにすすめましょう。
しかし、男性にとっては性器の異常で病院を訪れることには大きな抵抗があるもの。また、仕事が忙しくて病院に行く時間が取れない、ということもあるかもしれません。
どうしても病院で治療を受けることができないそんな時は、処方薬にも配合されている有効成分を含む軟膏を試してみてもいいかもしれませんね。
3.素直に謝る
女性にとって、カンジダを性病だ、そして浮気が原因だなどとパートナーに誤解されてしまうのは非常に腹立たしく、悲しいいことです。しかしそれでも、自分から夫にカンジダが感染してしまったことが事実であれば、ここは素直に謝罪の言葉を添えるべきでしょう。
カンジダなんてすぐ治るし、誰でもかかる病気だし!と開き直っていては、やはりお互いにいい気持ちはしませんよね。
カンジダを発症した事自体が悪いわけではもちろんないのですが、
「私のせいで、嫌な思いをさせてごめんなさい」
などの一言があるのとないのとでは、夫の気持ちも随分違ってくるでしょうし、誤解や怒りも解けやすくなるでしょう。
実際にカンジダを妻にうつされたというある男性の話では、カンジダは性病だという思い込みからくるショックもあったものの、もうひとつショックだったのは「カンジダに感染したことを素直に打ち明けられる夫婦関係を築けていなかったこと」だったそうです。
カンジダであること、そしてそれをうつしてしまったことを打ち明けるのは勇気がいることですが、人生の伴侶として共に歩んでいく相手だからこそ、正直に伝えることは大切です。いらぬ誤解や怒りを生まないように、ポイントをきちんとおさえて、上手にカンジダについて理解してもらえる伝え方を心がけてみてくださいね。
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