子宮頸がん手術が嬉しい!未来を考えて決めた円錐切除術

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2015年の10月末に子宮頸部の円錐切除術を受けました。
手術というのは待ちに待ってするものではないけれど、私はこの手術が受けられる日が来るのを待ちに待っていました。
8年かけて中等度異形成
子宮頸がん検査で異常が発見されてから8年。8年かけて、炎症の症状から中等度異形成の形になりました。
異形成がガンへと変化していく潜伏期間は10年前後が多いとされています。
異形成が自己免疫力でなくなるという人も多いそうですが、私の場合はどうでしょう。8年間、一度も悪い部分が消えるということもありませんでした。よくなるということもありませんでした。
進行具合としてはとても標準的なような気さえしてしまっていました。
8年で中等度異形成ってことは10年で高度異形成になるのかな…と。なぜ、ガンになるのを待たなくてはならないのだろうと思っていました。
円錐切除は必要でなければできない
8年間の中で何度か「円錐切除してとってしまうことはできないの?」と医師に尋ねたことがありました。その答えば「できない」というものでした。
医師によれば、いつか消えるということもあるしガンになっていないこの状態ならばまだ心配はない、ということでした。
そしてやはり円錐切除といっても手術であるには変わりがないから、する必要がない手術はできないという、ごもっともな意見でした。
未来を考えて決めた円錐切除術
私は、すでに出産を経験していて双子の母親でもあります。
それと同時に子宮頸がんになる恐れがあるという異常が初めて見つかった時にはすでに離婚もしていました。
今後に出産予定はないし、出産をしたいとも望んでいません。円錐切除をすることで子宮頸部を切り取るわけですから、妊娠をすることはできて出産をすることもできますが早産のリスクは高くなります。
私も双子の出産で切迫早産というのがどれだけ深刻で怖いものなのかを体験しているのでわかります。でも私は、今後の妊娠はそもそも望んでいません。
中等度異形成になって2年が経過したころに、もう一度「私は妊娠希望していないし、この先に一人で二人の子供達を育てていきたいからガンになるわけにはいかない。円錐切除で異形成をとってほしい。異形成が消えるという気がしないから待つのはもう嫌だ」と医師にいいました。
医師は「…その選択もアリなのかもしれないね」といってくれるようになりました。
高度異形成になれば、すでにガンになっているということもある、その前に円錐切除をしてしまう。
これが私の出した最終結論でした。そこから円錐切除の二泊三日の手術までは3ヶ月くらい期間がありましたがスムーズでした。
手術をするのが待ち遠しい、やっと体の中から爆弾がなくなる!嬉しい!…と、とても妙な気持ちでした。
手術前の3ヶ月間
「円錐切除術希望」ということで手術をすることになって、私には一つやらなくてはならないことがありました。
長年、生理不順でプラノバールという薬を服用していたのですが、手術をするならばこの薬をとりあえずやめようとうものでした。
プラノバールを飲んでいると血栓症の恐れがあるとか、他にも理由があるのかもしれないけれど手術はできないんだそうです。
なので薬を止めて、手術前の検査などをしながら過ごしていました。家のことを整理して、仕事も整理して…ちなみに私はDTPやWEBのデザイナーです。万全の体制でした。
子宮頸部円錐切除出の開始
子宮頸部の円錐切除術というのは脊髄くも膜下麻酔をして行われます。下半身麻酔というやつです。私はこの麻酔を経験するのが2回目でした。
1度目は双子達の出産の時です。あまりいい思い出はありません。手術中は寒いし、術後は息苦しくて人工呼吸器のマスクをつけたのを覚えています。
円錐切除の手術をするにあたって麻酔科からの診察も受け、気になることはありますか?と医師から聞かれ、1度目に起きたことを話しました。
その結果、手術中は上半身にタオルケットをかけてくれて、麻酔科の先生もとても気を使ってくれました。
白のピタピタ靴下をはく
円錐切除は比較的難しい手術ではないのはわかっているけれど、あれだけ待ちに待った手術だったけど、手術前には緊張と不安におそわれました。
手術中は白い靴下を履いてくださいと言われました。「は?」と思いましたが、医療用の着圧ソックスです。これは手術をすることで静脈血栓ができやすくなることを防ぐためです。
昔はこんなの履かなかったな…と思いながらピタピタのしまりの良いソックスを履いて手術に臨みました。
指の第一関節までくらいの大きさ
手術中は逆さ吊りになる手前くらいの急角度で腰を浮かせた状態で、足を固定して開脚をしています。
術後は絶対に腰が痛くなるなと確信しました。確信どおり激痛でした。
手術中は痛みはないけれど、引っ張られているような感覚はあります。
私が受けた円錐切除術はレーザーメスで子宮頸部を円錐に切り取る方法です。
切り取った後に、先生から「見るかい?」と言われたので「遠目でいい」と答えました。
遠目でみたずっと嫌だった私の爆弾は(子宮頸部)小さな試験管のようなものの中にありました。8年間悩んでいた原因…小さい!指の第一関節までくらいの大きさでした。
子宮頸部円錐切除の無事終了
麻酔から最後までで総合したら2時間から3時間くらいの時間がかかったと思います。
術後の麻酔が切れるまでの何時間かは、まな板の上の鯉状態でした。
その間に熱が出たり頭痛がひどかったりなどはありましたが、次の日の午後には退院をしました。
何かあるといけないので麻酔をしてから24時間以内は退院ができないという決まりがあるんだそうです。それは日本全国共通のことなのでしょうか?それはわかりません。
8年間悩んでいたことが約3時間で取り除かれました。
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