不妊治療中のトリコモナス膣炎、どうすればいい?

不妊治療は、女性にとても負担のかかるものです。ただでさえ大変なのに、不妊治療している最中にトリコモナス膣炎にかかってしまったら…
今回は、不妊治療中のトリコモナス膣炎についてご紹介します。
もしかしてトリコモナス膣炎?
不妊治療中は、自分自身の体と向き合う時期です。おりものや陰部などの状態に、普段より敏感になる方も多いのではないでしょうか?
トリコモナス膣炎の症状は、おりものの悪臭、泡状のおりもの、陰部のかゆみ、性交痛など。
自分自身で症状に気づいたり、パートナーから悪臭を指摘されて気づいたり、不妊治療の医師から指摘されて気づくことも。
どうしてこんな時にトリコモナス膣炎に?
トリコモナス膣炎にかかった方がまず思うのは、なんで不妊治療中の大切な時期にかかってしまったのだろう?ということではないでしょうか。
それから感染した経路が気になると思います。
トリコモナス膣炎は性感染症の一つなので、パートナーを疑う方もみえるかもしれません。赤ちゃんに出会うために頑張っている最中に浮気するなんて、絶対に許せませんね。
でもパートナーと話合う前に知っておいてほしいのですが、トリコモナス膣炎の感染経路は性行為だけではありません。公衆浴場の椅子、公衆便器からも感染する恐れのある病気です。
不妊治療は、パートナーの協力が不可欠です。このことが原因で二人の関係が気まずくなり、不妊治療に悪影響を与えるのだけは避けたいですね。
トリコモナス膣炎は不妊に影響する?
他の性感染症に比べて不妊の原因となることは少ないようですが、トリコモナス膣炎も不妊の原因となる可能性があります。
トリコモナス膣炎が進行すると、卵管に炎症を起こしてしまうことも。
トリコモナス膣炎にかかっていると、膣内のバリア機能が低下するため、他の病気にもかかりやすくなります。また流産や早産の原因となることもあるので、赤ちゃんを希望する方には重要な問題となります。
不妊治療中のトリコモナス膣炎の治療
トリコモナス膣炎の治療は、トリコモナス膣炎の原因となっているトリコモナス原虫に効果のある抗原虫剤を使用します。
治療期間は2週間程度。不妊治療を急ぎたい気持ちもあるかもしれませんが、再発を防ぐためにもきちんと完治するまで治療を行ってください。
不妊治療との兼ね合いがあるので、必ず不妊治療の担当医にかかるようにしましょう。担当医と相談して、治療を行ってくださいね。
治療で大切なことは、パートナーも一緒に治療することです。男性は大半の人が感染していても症状が出ないため、感染に気付いていないことも多いのです。
女性側だけが治療をしても、パートナーが感染したままだとまた移されてしまいます。赤ちゃんのためにも、二人できちんと治療をしてくださいね。