産後のトリコモナス膣炎、赤ちゃんにうつさないようにするには?

無事に出産という大仕事を終えほっとしているのもつかの間、トリコモナス膣炎にかかってしまったら…一番の心配は、赤ちゃんにうつしてしまわないかということだと思います。
今回は、トリコモナス膣炎を赤ちゃんにうつさないようにする方法についてご説明します。
おりものの異常、陰部のかゆみがある時は要注意!
性感染症の一つであるトリコモナス膣炎の主な症状は、おりものの異常と陰部のかゆみ。
産後は赤ちゃんのお世話で手一杯になってしまい、自分のことは二の次になってしまいますね。自分の身体に異常を感じても、忙しさから放置してしまうことも多いようです。
でもトリコモナス膣炎は、赤ちゃんにもうつしてしまう恐れのある病気なんです。
どうやったらトリコモナス膣炎に感染するの?
トリコモナス膣炎は、トリコモナス原虫という寄生虫に感染することで発症します。
トリコモナス原虫は、乾燥には弱いけれど、水には強いという特徴があります。そのため性行為だけでなく、浴槽の椅子や便座、タオルなどからも感染する可能性があります。
赤ちゃんにトリコモナス膣炎をうつさないようにするために
いますぐ治療をして完治させる
一番は、感染源となるトリコモナス原虫を除去することです。
通常、抗虫剤の内服と膣剤で治療を行いますが、授乳中は内服薬を使用できないため、膣剤だけでの治療となります。治療期間は2週間程度。
パパも一緒に治療する
トリコモナス膣炎は性行為で感染します。ピンポン感染を防ぐためにも、パートナーの治療は必須です。
男性は感染していても自覚症状がでないことがほとんどなので、症状がないから感染していないと自己判断せずに、必ず泌尿器科で検査を受けるようにしてください。完治するまで性行為もやめてください。
入浴は一緒に入らない
浴槽のふちや椅子などからも感染することがあります。自分が座ったら、必ずきれいに洗い流して乾燥させるようにしてください。
水中での感染はほぼないと言われていますが、100%とは言い切れないので、一緒に湯につかるのはやめておきましょう。
タオルは別々に
一緒にタオルを使うと、そのタオルから感染する恐れがあります。赤ちゃんとは別々のタオルを使うようにしましょう。
洗濯は別々にする
衣類にもトリコモナス原虫がついている可能性があるので、赤ちゃんのものと一緒に洗うのはやめましょう。下着は消毒用エタノールで消毒してから洗い、しっかりと乾燥させてください。
子育てで忙しい時期の治療は大変ですが、これがずっと続くわけではありません。しっかりと治療をすれば完治する病気なので、今だけと思ってがんばってください。